お客様の声から考えるvol1 

暮らすルームでは、サービスをご利用いただいたお客様に生の声を伺っています。そこで分かったのが、何パターンかそのお客様のお悩みがあるということ。そこで、お客様が語ってくださったリアル片づけあるあるを発信していきます。きっと「わかるわー」と共感できるポイントがあるはずです。

新築の家も半年後には散らかり放題。子育て&仕事は大変だけどそれだけじゃない。片づけは二の次…でもイライラしている。

vol1
Tさん
栃木県宇都宮在住
家族構成・夫、子ども3人(男の子)
共働き
片づけパターン…「とりあえず」が好き。だから学校のプリントや買い物用品を「とりあえず」どこかに置く。そしてカオスが生まれる。
晴ればれ度…部屋の状態「曇り」、心の状態「雨」→整理収納後、心も部屋も晴ればれ100%

以下、Tさんより

多分、私は、モノゴトを判断しこなすキャパは小さいのだと思います。
3人の子どものうち、上二人はもう大きいので手はかからないのですが、末っ子はまだ小学2年生。
2年前に家を新築し「新しい家は散らかさないぞー」と気合をいれたのも束の間、
仕事を終え、末っ子を学童に迎えに行き、習い事の送迎からの買い物、帰宅後に夕食を用意し宿題をみる。そんな変わらない日々のルーチンの中で気合は虚しく消え去り、半年後には散らかり放題の家になりました。

新築時の子ども部屋
新築時の子ども部屋。まだ何もない。夢が膨らんでいたころ。



「仕事と子育ては大変」だと皆さん理解はしていると思いますが、私は、それ以上に、人に気を遣ってしまう傾向があります。
例えば、学校の先生、学童の先生、塾の先生、ママ友、仕事先の相手、上司…。
日々のルーチンの裏にあるこういった気遣いが無駄に疲れを呼び、帰宅後、何事にも、イチミリたりとも神経を使いたくない。
そう思うのですが、子どもがいるとそうもいかない。
一人暮らし時代のように、疲れているからそのままビール片手にソファでウダウダできないのです。

となると、自ずと、ここから先は半分イライラしています。何も考えたくないのにやることはあるから。
息子のランドセルを開き、出てきた学校からのプリントに目を通し、
とりあえず冷蔵庫に貼る。
脳内キャパが少ないので、新たな情報を脳内に入れたくないんですよね。何も考えずに冷蔵庫へペタ。
買い物の袋を解き、中身を出して、とりあえず冷蔵庫にボン。
日用品なら階段横の収納にボン。
息子が通う絵画教室から持ち帰った絵を、捨てるのも忍びないからとリビングの椅子にとりあえず置いたら、
そこから2カ月間くらい置きっぱなしになっていました。

カオスと化した部屋
半年でカオスと化した子ども部屋。とりあえず考えたくなくて全てを床に置いた結果


土日に片づけようなんて、夢のまた夢。二の次、三の次。優先されるべきことは、息子の習い事と私の休息タイム。
絶対、片づけしようと思いません。
とはいえ客人も来ますし、何より自分自身、散らかり放題の自宅にイライラもします。
そこでネットや雑誌などで、一応「整理収納術」を調べるのですが、結局、余計イライラするんです。
だって、
「まずは分類」「収納ボックスに入れて」etc…
んなこたぁ分かってる。それを行うのに「どう分類するか」と考えるのも「収納ボックスを買い行く」のも面倒くさいんだー!!
モノゴトを判断する労力を、家で使っていたくない。省エネでいたい。
こんな感じなので、客人が来るときは、納戸にとりあえず散らかっているものをドーン。
そしてその作業を忘れ、あとで、あれがない、これがないと騒ぎ、再度ストレスを抱えるというパターンに陥っていました。

「とりあえず」でモノを片づける私の立場になって考えてくれて驚き。私はただ、いる・いらないを判断した。それだけ。

半年後にはすっかりカオス状態となった我が家。
2年が過ぎ、もういい加減、アカン。
こんなに散らかり放題だと、息子たちはきっと、将来、片づけられない大人になる。
そう思って一念発起。
インターネットで色々調べた結果、「片づけは頼っていい」という暮らすルームさんを見つけとりあえず連絡。
※こういうところでも「とりあえず」は発揮された(笑)

今回は末っ子の子ども部屋の整理収納について依頼。「〇日後に伺いますので片づけないでいてくれますか?」とのことでしたので、素直にそれに従うことに。(片づけるのも億劫だったため)
当日を迎え、まず、聞かれたことが息子の日々のルーチンと部屋の目的。それと私と息子の性格。
「ホテルやモデルルームのような雰囲気ではなく、Tさんには『とりあえずがしやすい』整理収納を考えますね」の提案に速攻「はい」。「とりあえずがしやすい」っていう言葉も斬新だけど、とりあえずがあっていいんだ、ちゃんとしなくていいんだということに肩の荷が下りました。

整理収納後の子供部屋
3-a整理収納後の子供部屋(作業時間約5時間)



その後は、部屋にあるおもちゃの不要・不必要を分けてください。というミッションを与えられ、目の前に運ばれたおもちゃをひたすら選別しました。
単純作業です。私は楽です。
その間、暮らすルームさんが色々と考えて下さっていましたが、私は楽です。
おもちゃを選別し終えて、部屋を覗いてびっくり仰天。床にモノが一切落ちていない部屋。「とりあえず」ランドセルはここに。「とりあえず」おもちゃは場所を取るのでここに。細かーくではない。ざっくりと。
プラス、ここでは書ききれませんがちょっとした気配り(収納技術?)がたくさん。
例えば、ランドセルの置き場所が決まったことで、そこから必要なプリントだけを仮置きするスペースを考えてくれるなどです。

カテゴリー別になっているから、とりあえずそこに戻せば散らからないし紛失しない。
驚きました。
だいたい私が雑誌のように出来るはずないのです。頼ってよかった。指示をもらうことで、重い腰も上がるってもんです。分かりもしないのに整理方法を自ら考え、少ない思考のキャパを浪費せずに済んで本当に助かりました。
何より息子の部屋が片付いたことで、息子がみずから片づけるようになってビックリ。イライラが消えてゆく。
次は、キッチン…ですかね!!

秋山コズエ

このお客様のお悩みパターンは、理想と現実のギャップでした。整理収納を自分でなんとかしようとイライラを増幅させてしまったようです。